癌人体験記

7年間で大腸癌、食道癌、肺癌、前立腺癌、中咽頭癌、5種類の原発性癌に罹った体験記

大腸がん その2〈 地域医療連携 〉

人体実験というと大袈裟ですが

家のすぐ近くに中核病院があるのは知っていましたが、私はそこへは行かずに敢えて、同じ地域内にある小さな病院を探すことにしました。いわゆる『かかりつけ医』的な病院です。紹介状もなく、いきなり大きな病院に行って、安いとは言えない初診料を払い、結構待たされて、たまたまその日担当の外来の先生に診てもらい『おばあちゃん、風邪ですね、薬出しときましょ。』みたいな話を聞いたことがあります。当時の私の症状では即入院で大きな手術になるだろうと素人ながら思っていたので、直接、中核病院に行ってもよかったのですが、『地域医療連携』というものをどうせなら私の身体でちょっと試してみようと思ったのです。小さな病院がここでは治療できないと判断した患者をどんな病院にバトンタッチするのか、私はHPを見てとりあえず、内視鏡カメラがある病院、誠実そうな病院、信頼できそうな病院、怖くなさそうな先生の病院など、独断と偏見で選び、近くの胃腸肛門科のクリニックに決めました。

 

初めての診察

病院の待合室にいきなり大腸のポスターが目に入りました。大きな腫瘍が大腸を塞いでいました。私もこんな風になっているのかなと怯えつつ、問診表を書きました。さほど待つこともなく、診察室に呼ばれました。感じのいい40代の先生とベテラン風の優しそうな看護師さんがいました。問診と診察ベッドに横になっての指診で、診察はすぐに終わりました。『えッ!これでもう終わり!?』と思っていたら先生から「午前中にちょっとした手術があるので、午後からまた来てもらえますか、内視鏡カメラで診たいので時間はありますか?」と言われました。その日私は、午後から大事な仕事が入っていたので、「夕方前になりますが、、、」「待ってます。」ということで、私は病院を出ました。