癌人体験記

7年間で大腸癌、食道癌、肺癌、前立腺癌、中咽頭癌、5種類の原発性癌に罹った体験記

大腸がん その3〈 地域医療連携2 〉

初めての内視鏡カメラ

f:id:motchyboska0125:20180604191232j:plain〈うさぎです〉

午後の仕事を済まして、私はまたその病院に戻りました。待合室には患者さんは誰もいなく、病院は私を待っていたかのようでした。ベテラン風の優しい看護師さんに促され診察室に入りました。先生から「普通なら2リットルの下剤を飲んで腸をキレイにしてからカメラを入れるんですが、多分下剤を飲むともどしてしまうか、腸が破裂するかもしれません。いきなりカメラを入れます。」と言われ、すぐに診察ベッドに寝かされてズボンを下ろし、パンツも下ろし、恐怖と羞恥の私にベテラン風の優しい看護師さんはにっこり笑顔で、私の腰にタオルをかけてくれました。まずは触診でした。指を肛門に入れられました。思わず私は変な声を出してしまいました。直腸を調べたんだと思います。看護師さんは、笑顔で私の肩をさすってくれました。そして次にカメラが入ってきました。先生が「モニターを観れますか?」と言われましたが、私はさっきよりももっと変な声を出し続けて、残念ながらモニターを観る余裕はありませんでした。「おかしいなぁ、あるはずなんだけど・・・」と先生の呟きが聞こえました。「大丈夫ですか、もうすぐ終わりますからね、我慢してください、もうすぐですから。」と先生は私に言いながらカメラは奥に入っていく気がしました。「あった!やっぱりあった!モニター見れますか!」先生の声にびっくりし、私は頑張ってモニターを観ました。確かにありました!病院の待合室のあの大腸がんのポスターとまったく同じ、大きな腫瘍らしきものがドンと腸を塞いでいました。生体検査に出すため細胞を採り、内視鏡カメラの検査は終わりました。もう恐怖心はありませんでしたが、羞恥心が多少残りました。

 

病院紹介

先生は〈ガン〉とは言いませんでした。生体検査の結果が一週間程かかると言われましたが、すぐに入院しなければいけないと言われ、3つの中核病院を挙げました。私はその中から、自宅から近い病院を選びました。すると先生自ら、その場でその病院に電話され、「○○先生お願いします」と先生を名指しし、私に「明日、行けますか?」「明後日なら行けます、、、」と応え、トントントンと先生が予約を取ってくれました。その間、ベテラン看護師は、片づけながらずっと優しい笑顔でした。画像とカルテと紹介状を持って自宅に帰りました。恐怖と羞恥の一日のあらましを妻に告白しました。

次回、入院、治療のお話を